
マチュ
まちゅ
アマテ・ユズリハ(クラバでのエントリーネーム:マチュ)は、2025年に放送開始されたアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』(ジークアクス)の主人公である。声優は日本語版が黒沢ともよ、英語版がThea Saccoliti。

概要
アマテ・ユズリハは、イズマ・コロニーに住む17歳の女子高生で、ハイバリー高校2年アンヌ・マテスクラス(出席番号25番)に在籍している。平凡だがどこか偽物に感じるコロニー生活に退屈さを感じ、「本物の自由」を求めていた彼女は、戦争難民の少女ニャアンや謎の少年シュウジ・イトウとの出会いをきっかけに、非合法なモビルスーツ決闘競技「クランバトル(クラバ)」に巻き込まれる。エントリーネーム「マチュ」を名乗り、最新鋭モビルスーツ「gMS-Ω GQuuuuuuX(ジークアクス)」のパイロットとして戦いに身を投じる。
人物
マチュは一見無気力に見えるが、並外れた行動力と正義感を持つ少女である。理不尽な状況に対して義憤を感じ、即座に行動に移る傾向があり、軍警に刃向かうなど大胆な一面を持つ。考え事をする際には逆立ちをする癖があり、物語中でたびたび描写される。クラバでの戦いを通じて、自身のニュータイプとしての素質や「キラキラ」と形容される感覚に目覚めていくが、精神的な脆さや依存的な一面も露呈する。
彼女の父親は外交官であり、コロニー内で比較的恵まれた環境で育ったが、難民や不法移民に対する偏見を持たない性格が特徴とされる。母タマキ・ユズリハとの関係は、クラバ参戦を隠していたことや進路を巡る衝突から緊張状態にある。
劇中での活躍
ジークアクスに乗り込んだことでパイロットの素質が開花し、カネバン有限公司のクラバチーム「ポメラニアンズ」に所属。シュウジやニャアンと協力し、クラバで連勝を重ねるが、シュウジの過去や真意を知る過程で感情的な葛藤に直面する。元連邦軍のシイコ・スガイの死を目の当たりにしたことで、シュウジを理解するためには自らも深い覚悟が必要だと感じる。
物語が進む中、マチュはクラバの強豪である元黒い三連星のガイアとオルテガとの対戦で、追跡により試合に間に合わず、ニャアンがジークアクスを代理操縦。この戦いでニャアンがオメガ・サイコミュを起動し勝利する姿を見て、マチュはシュウジとの「キラキラ」の共有に自信を失い、ニャアンや母タマキと衝突する。
最終戦「トゥエルブ・オリンピアンズ」戦当日、シュウジを守るため、アンキーの金庫から現金を盗み、ニャアンとシュウジと共に地球への逃亡を計画。しかし、サイコ・ガンダムの暴走によりイズマ・コロニーが混乱に陥り、シュウジはゼクノヴァに巻き込まれて消滅。マチュは軍警に追われながら逃走するが、シャリア・ブルに拿捕されソドンに連行される。この事件でクラバ参加が公になり、サイコ・ガンダムの一味として報道され、普通の生活に戻れなくなる。
能力と特徴
マチュはモビルスーツ操縦の経験が皆無だったが、ジークアクスのサイコミュを通じて機体を直感的に制御する才能を発揮する。特にニュータイプの共鳴に似た「キラキラ」空間を感知する能力を持ち、これはララァ・スンやアムロ・レイのニュータイプ共鳴を彷彿とさせる。一部考察では、彼女がララァ・スンの転生やニュータイプの進化した存在である可能性が指摘されているが、公式には未確認である。
彼女の戦闘スタイルは攻撃力が高く、特攻型の突破力を発揮。ジークアクス搭乗時には、敵を倒すと再行動可能な「チャンスステップ」やダメージ増加の「アタックバースト」などのスキルを持ち、敵陣に突入してボスを倒す活躍を見せる
評価と考察
マチュは、ガンダムシリーズでは珍しい「偏見のない主人公」として描かれ、難民であるニャアンとの友情やシュウジへの依存を通じて、若者らしい脆さと成長が描かれる。脚本家の榎戸洋司は、彼女の個性的な部分として「偏見のなさ」を挙げ、コロニー内の差別的な環境での行動が物語の鍵となると述べている。
一方、X上では、彼女の精神的な幼さや凶暴性、シュウジへの依存が議論の的となり、視聴者の年齢や立場によって評価が分かれる。あるユーザーは、マチュを「ニュータイプ能力を授かった希望の子」と評し、物語の終着点でその真価を発揮すると予想している。
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